日々の中で感じる想い PART1

 ふれあいホームの利用者の皆さん、えくぼの子どもたちとかかわる中で感じる想いや願いを時折書いていきます。

 お読みいただけると嬉しいです。

私が、大切にしている想いを、憧れの先輩が次のように話してくれたことがあります。

『 「発達障害の子」だの「発達障害児」だのって「子」や「児」がいると考えるのっておかしくないでしょうか?。「発達障害」という「特性」を持ち合わせているとしても、その「子」は「○○◇□」というお名前を持った、「唯一無二の子」なのにね?。糖尿病を持ち合わせている 佐藤さんや鈴木さんが、「糖尿病者」として語られることはないのに。いろいろな「センモン機関」を訪れる保護者が「センモンカ」ヅラしている「シエンシャ」に違和感を感じるのは、そういうところからも来ているのではないかといつも思っています。』

 

 ふれあいホームには、様々な特性を持っている方々が通所しています。日々の生活や作業への支援の考えるときに、診断名や障がい特性のみで利用者さんを理解し、支援の方法を検討することはできないと思っています。ふれあいホームでは、職員が障がい名等ではなく利用者さんに合わせたかかわりや支援を繰り返すことで作業等への意欲が深まっていると感じています。私は、幼児期からセルフエスティーム(自己肯定感)を大切にした子育てや支援の必要性を伝えてきました。きっと、保護者の皆さんや支援をしていただいた方々も同じように取り組んでいただいたのかと思っています。利用者の皆さんの多くは、前向きに、そして精一杯作業に取り組んでいます。出来ることを多くしたい、取り組んだら最後までやり続けて欲しいと支援者は強く思ってしまいますが、そのことで利用者を心理的に追い込んでしまい、セルフエスティームを低下させてしまう支援となってしまうことも多いものです。セルフエスティーム(自己肯定感)を守り続ける就労支援はとても難しいことではあります。しかし、セルフエスティーム(自己肯定感)を守り続ける就労支援を今後も続けていきたいと願っています。

 また、ふれあいホームは支援機関であり、利用者の皆さんの理解や共感がなければカタカナで表現される「シエンキカン」となってしまいます。支援機関は、支援者の想いを受け止めながら支援を作り上げていくことが重要と考えています。ふれあいホームでは、利用者さんと理解を共有しながら作業を進めることを大切にしています。その支援のあり方が、利用者さんにとって必要な支援機関として認められていくと考えています。

利用者さんの想いや取り組みを認めることを大切にしながら、取り組んで欲しいことを繰り返し伝える、そのことをこれからも大切にし、利用者さんが笑顔で作業し、その中から自己実現を図っていくことを少しでも応援できればと願っています。


  理事長 佐々木 浩治

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